こんにちは komatty です。
最近ニュースではオミクロン株による新型コロナウイルスばかりですね。
個人的にはもうコロナの話題にもうぐったり・・・。
もーいーよコロナさんよー。
ただそんな中で、よく出てくるのが、ロシアとウクライナ問題。
今、専門家の間では「冷戦以降、最大の戦争の危機」と指摘されています。
ロシア・ウクライナ問題とはいったい何なのか。
塾講師でありFPがもある komatty が分かりやすく解説します。
そもそもウクライナとは
ウクライナは東ヨーロッパに位置し、ロシアと接しています。
詳しい場所はここ。
そもそもウクライナは9世紀後半から1240年にかけてキエフ大公国として栄えたものの、13世紀半ばにはモンゴルの侵攻を受けることに。
その後はポーランドとリトアニアの軍勢によって侵略されてしまい、分割された結果ウクライナ人民共和国が誕生。
第一次世界大戦後に独立を宣言するも、ウクライナ・ソビエトロシア戦争で負けたことでソビエト連邦の一部になってしまったのです。
よく分からないけどウクライナはソ連の一部だったんだね。
その後ソ連の崩壊とともに今のウクライナが独立したというわけです。
もともと1つの国だったこともあり、関係が深く言語も文化も共通点があります。
例えばウクライナの中でも人口の12%がロシア語を母語としているようです。
逆にロシアの中でも、34%がウクライナ語を母語としている人がいるようです。
共通点も多く兄弟のような感じにも見えますが、なぜそんな戦争に発展しそうなのでしょうか?
これにはかなり深い問題があります。
もともとロシアとウクライナは仲が悪い
ヨーロッパは日本と違い地続きなため、戦争を起こしては新しい国ができて、その国境も変わって・・・の繰り返し。
なのでウクライナとロシアの関係のもとを遡るとキリがないので、ウクライナがソビエト連邦の一部だった時の話を。
ソビエトに吸収されたウクライナの扱いはそれはひどいものでした。
ソビエトはウクライナから収穫される小麦の輸出は外貨を得るには大変貴重なもの。
ウクライナで飢餓が発生しても執拗に小麦が輸出され続け、食糧不足がさらに深刻に。
農民が抵抗するとシベリア送りになったり、税金を引き上げられたり、処刑されたりとこの時期に抵抗する農民の大部分がひどい目に合いました。
もっと具体的なことを書くと、どんどんグロくなってしまうので触りまで・・・。
今回の目的とはちょっとずれちゃうので、ごめんなさい。
一番抑えておいて欲しいことはウクライナ国民の感情ですね。
ソビエトの一部になってしまったことで、ウクライナの人々は反ソビエトになっていることはご想像の通り・・・。
さらに輪をかけてウクライナとロシアの関係を悪化させたのが2014年にあったクリミア半島併合問題です。
次はそのクリミア半島併合問題について説明しましょう。
クリミア問題。
ウクライナの東部にあるクリミア半島。
ソビエト崩壊後、晴れて独立したウクライナですが、最初は旧ソ連の影響がまだ残る国家でした。
もともと社会主義国家だったソビエトでしたが、時代は民主主義を求める時代。
例に漏れずウクライナにも2005年に革命が起きます。
その名もオレンジ革命。
オレンジ?みかんでっか?
オレンジ革命
2004年にウクライナ大統領選で敗れたユシチェンコ支持者たちが投票結果に不満を持ち、再選挙を実施させ、選挙結果を覆した一連の出来事のこと
wikipediaより
世界的では民主化運動が活発になり、資本主義の国づくりが世界で活発になります。
もちろんウクライナも資本主義の国づくりを目指し、まず目標としたのはEU(ヨーロッパ連合)の加盟です。
ヨーロッパは工業国のドイツ、農業国のフランス、またイギリス、スペインなどの裕福な国が西ヨーロッパに多く、ウクライナが位置する東ヨーロッパは貧しい国が多いのが現状。
EU加盟を願う国民が多くなる中、2010年の大統領選で親ロシア派のヤヌコーヴィチ大統領が当選してしまいます。
すると、国内の雰囲気が怪しくなってきます。
このヤヌコーヴィチ大統領は当初はEU加盟を検討していたが、結局見送ることに・・・。
それを親ヨーロッパ派の国民は黙っておらず、抗議活動を行った。
あー聞こえない聞こえない。
なんで民衆を無視してこんなことができたかというと、ウクライナは西と東で真っ二つに分かれていました。
西はEU加盟を願うウクライナ派、東は社会主義を続けたいロシア派と思っていただければOKです。
もともと1つの国だったので、同じウクライナという国でも言語や民族が違うのは先ほども書いた通り。
EU加盟を熱望していウクライナ派の民衆の怒りが爆発!
激しい抗議活動の結果、民衆はヤヌコーヴィチ政権を崩壊させることに成功したのです。
これでEUに加盟できるぜー。
ただこの抗議デモに対して怒り浸透だったのがロシア。
ロシアは東側にロシア派が多いことをいいことに、クリミア半島に住民投票を実施。
住民投票の結果、もちろんロシア編入を希望する声が多く、その数島民の9割。
ロシアはこの住民投票の結果を盾にクリミアを侵略。
自分有利な場所で投票しても意味ないよね。
もともとクリミア半島にはロシア軍が停泊する港もあることから侵略は楽勝だったようです。
ただこのやり方は当然ながら国際社会から大反発が大きかったですね。
それでもプーチン大統領は『支持率が高いから・・・』ということで強行!
残念ながらこのクリミア半島を強行突破したことをきっかけに、ウクライナでは東西に分かれて紛争が起きるようになってしまう。
西のウクライナ政府 VS 東のロシア武装組織派 といった感じですね。
かなり大きな内戦となってしまいましたが、これをややこしくしたのがロシアのプーチン大統領。
プーチン大統領が東側のロシア派武力勢力を全面サポートしていたのです。
国際社会からも批判が多く、その結果ロシアは先進国首脳会議(サミット)への参加を拒否されることとなりました。
反ロシアだったアメリカ・EUなどはロシアに対して経済制裁を乗り出したのです。
ただこれにもロシアも独自の経済制裁で対抗。
ある意味すごい国だと思いますよ・・・。
まるで反省しないロシアに対し、ついにNATOはロシアとの戦争も辞さない構えを強めることに。
NATOとは(北大西洋条約機構)
1949年に結成された、北大西洋でソ連を包囲するための軍事同盟
アメリカ、カナダ、ノルウェー、デンマーク、イタリア、ポルトガルなどの12カ国で構成されている
Wikipediaより 管理人編集
戦争で仮にクリミア半島を奪い返したとしても、ウクライナの国力と軍事力を考えると取り返すために戦争をすることは得策ではないという結論になり、結局戦争になることはなく、時間の経過とともに実質クリミア半島はロシア領になっているのが現状ってことです。
2022年現在は何が起こっているのか
ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、今のロシア・ウクライナ問題とはいったい何なのでしょうか。
まず前提としてクリミア半島侵攻に関しては今も解決しておりません。
えっ、そうなの?
2019年に停戦協定が結ばれ2020年3月にも軍が撤退するという内容だったのだが、まぁやっぱりそんな約束は守ることもなく、境界線ではずっと争いが続いていたということです。
ではなぜ最近また報道が増えたのかというと、2022年にロシアがウクライナに軍事攻撃を計画しているという物騒なニュースが入ったからです。
これも何もきっかけがなかったのに、急にロシア側が攻めると言ってきたわけではありません。
ウクライナがNATOへの加盟を計画しているという報道が流れたからです。
ウクライナからするとNATOはロシアの脅威から身を守るための最強のボディーガードになってくれる。
ただロシアからするとせっかく手に入れたクリミア半島とウクライナ東部の邪魔をされたくない。
ロシアからすればウクライナの東も制圧できれば、クリミア半島までの大きな領土を使うことができるため軍事的メリットは大きい。
一方ロシアの侵攻に怯えるウクライナの一般市民は、銃を片手に軍事訓練に参加する市民も出ているほどの緊張感・・・。
つまり最近のロシア・ウクライナ問題はクリミア半島侵攻の解決していない問題が再熱しているということです。
まとめ
いかがでしたか?
今のロシアとウクライナの問題は歴史が深く、なかなか解決しないことがお分かりいただけたと思います。
そして世界で起きていることを理解できれば、今後の世界の動きが見えてきます。
戦争に対する緊迫感が増していることで、リスクに対する不安からアメリカを含め世界の株価も下落中。
お金だけの問題ではありません。
産油国のロシアが戦争を起こせば、人々の生活面でも大きな影響を受けるでしょう。
日本の自衛隊も駆り出されることになるかもしれません。
たった1つの国の暴挙で世界が混乱に陥ることになるかもしれないのです。
平和に暮らしたいだけなのに・・・。
私はニュースを理解することで、今の世界で何が起きているのかがわかると思っています。
また少し先の世界も予測できると思っています。
これからもなるべく難しいニュースをわかりやすく解説したいと思います。
管理人の個人的考察
ニュースで見るとロシア兵の3分の1がウクライナとの国境線に集まってきているようです。
アメリカのバイデン大統領も声明を出し牽制していますよね。
ただ個人的には今の時代、核兵器を持つ国同士の戦争は意味がないと思っています。
第一次世界大戦とか太平洋戦争のようなことはないと願っています。
そんな中で個人的に気掛かりなのは、アメリカ国内ではバイデン大統領の支持率が低下中ということです。
支持率を考えると成果が欲しいバイデン大統領が兵士を戦場に行かせて戦争を起こすこともあり得るかもしれません。
アメリカは「自分たちがやられる可能性があるなら、先に攻撃した方がいい」と考える国民性。
もし戦争になれば日本の参加せざる得ないでしょうし、すごい事態になりそうですね。
そうならないことを祈っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
最後まで読んでいただきありがとうございました♪