子どもに学力が身につかない本質的な理由。塾講師が徹底解説。

勉強法

こんにちは komatty です。

お子さんの勉強について頭を抱えている親御さんは多いと思います。

中学生になったのにずーっとゲームばっかり。

受験生のはずなのにスマホばっかり。

この悩みはかなりの頻度で相談を受けることが多いです。

結論からいうと、「中学生になったから・・・」とか「受験生なのに・・・」というのは今の子どもには通用しません。

なぜそれが通用しないのか、その理由を解説します。

なぜ勉強をしない子が増えているのか

これは年々感じていることですが、子どもたちの勉強習慣が甘くなっています。

現在の教育では多様化が求められているため、みんなと違うことをよしとしなければいけません。

また子どもの自主性を重んじなければなりませんし、教職員の仕事量の多さも問題になっています。

そのことから小学生を見ても日々の宿題の量が減っていたり、宿題をやるのも自由でやらないのも自由、さらには宿題がない小学校も増えてきています。

もちろん子どもたちの自主性・主体性に合わせるのは必要だと思います。

ですがその結果、宿題をやってもやらなくても良くなってきており、宿題をすることが当たり前だった時代から、宿題をすることが偉い時代になってしまっています。

宿題なんてやる気がある人がやればいいんだよー。

宿題をすることが当たり前という時代ではなくなってきています。

子どもを取り巻く環境の変化

今から20年前であれば、宿題はしなければ怒られたりしましたよね?

給食を残した子は居残りで食べさせられていたり、廊下に立たされたり・・・とありましたよね?

今は学校の先生も強要することが難しい時代なので、出来ない子も認めてあげなくてはいけませんし、できるまで居残りなんてさせようものならひどく怒られてしまいます。

大きな声で言えませんが、よく平手打ちをされたものです。

子どもが自主性に任せて勉強すると思いますか?

昔の時代を美化するつもりはありませんが、我々が子どもの頃は九九や都道府県は覚えるまで何度もやらされました。

でも今の子はそれがないので、満足に九九ができていない子も増えています。

宿題や学校だけ問題ではなく、家に帰ってもゲームで友達と繋がることができて、テレビが見れなくてもYouTubeで好きなものを永遠に見れる。

でもそれを制御してくれる人が親以外に誰もいないのです。

その環境のまま学年だけが上がってしまうのです。

子どもの学力が身につかない本質的な理由

塾講師の立場ではよくあることなのですが、勉強ができなくなったから塾に・・・という親御さんも多いです。

このパターンでは結果を出せるまで、時間がかかることが多いのです。

まず小学校の頃から勉強をする習慣がなく、注意や怒られることを経験していない子ではいくら勉強を教えても、それを定着するまでの宿題を満足にすることができません。

せっかく覚えたことも次に来る頃には忘れてしまい、せっかく塾に行っているのに成果が出ない・・・ということになりかねません。

やっぱり宿題をするのは大切だよ。

また本人の意見を無視して塾に入れる方もいらっしゃいますが、それもなかなか難しい。

本人はそこで学ぶ気がないので、授業にも身が入らず宿題をするのも大変になってきます。

本質的にいくら勉強を教えても宿題をこなさなけば学力は上がりません。

ですがその背後には小さい頃からの学習する習慣が非常に大切なのです。

なぜ学習する習慣が必要なのか

よくあるパターンとして小学生のうちは好きなことをさせて、中学生になってから勉強を頑張ってもらおう、と考える親御さんは多いです。

ですがその考えは、お子さんときちんと話し合った上でないと難しいのです。

子どもの取り巻く環境は甘くなっていますよね?

子どもからすればつい先月まで良かったことが、中学生になったからという子どもからすれば納得できない理由で勉強させられても難しいのです。

中学生になって勉強量や勉強する範囲も増え、当然宿題も出されて内申点がつけられます。

それを小学校生活を満喫して、あまり勉強しない子がこなせるでしょうか?

小学校生活で勉強することに慣れていない子が、しっかりとした学習習慣を身につけるには非常に体力と時間が必要で、その頃には学校の勉強がわからなくなってしまうケースも多いのです。

大変だしわからないし、もーいーよ。

まずは学力を上げることよりも、学習習慣を身につけておくことが一番大切なのです。

どのような勉強をしたらいいのか。

学習習慣を身につけるといっても、一体どのようにすれば良いのでしょうか。

例えば今日このブログを読んだ方が、今まで全く学習習慣がない子どもに対していきなり「明日から猛勉強させます」というのは無理があります。

なぜなら子にはその習慣がないから。

ちなみに我が家で行っている内容をお伝えします。

現在うちの子は上の子が小学1年生、下の子が年中児です。

2人には小さい頃からノートを与えて、毎日日記を書かせていました。

読めないじでも、何をしている絵なのかもわからない時もありましたが笑。

これは・・・暗号か?

あとはポケモンが2人ともすごく好きだったので、好きなポケモンを書かせてみたり、しりとりを書かせてみたり、迷路を書かせてみたり・・・と色々なことをやらせました。

これは学力を上げるためではありません。

しっかりと机に向かって、鉛筆をもち何かを書く、その時間を必ず作り習慣化させること、これが目的でした。

なので小さいうちは何も勉強でなくても、なんでもいいのです。

大事なことは子どもがその時興味があることを散りばめること。

我が家はポケモンが好きだったので、ノートの端っこにポケモンのシールを貼るだけでやる気になりますし、ポケモン数を数えさせることで小学1年生に必要な数の数え方を学ぶことができました。

何よりも「勉強=楽しいもの」の印象をつけることが大切なのです。

そのためには子どもが今何に興味を持っているのか、それを親が逃さないこと。

何歳くらいから勉強を始めれば良いのか

まず結論からいいますと、始める時期は早ければ早いほうがいいです

もうお分かりですよね?

習慣化することができるからです。

それと子ども興味は小さければ小さいほど、コロコロ変わります。

そしてそのことについて学ばせるとすごい吸収をしてくれます。

我が家の上の子は年中児の頃プリキュアが大好きでした。

かなりのシリーズを見ましたが、「スタートゥインクルプリキュア」にはまっている時期がありました。

その物語では星座にまつわるエピソードが多いので、それについて色々と勉強していくうちに知識がどんどん深まっていきました。

星座の知識では負けてしまうかもしれません。

その時に興味のあることなので、子どもの苦にならずに学習できていました。

子どもがよく分からないうち、また子どもが少しでもやってみようかな、と思った時がチャンスです。

そのチャンスを見逃さないようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今の時代、子どもに学力をつけさせるために学習する習慣を身につけさせてあげることが大切だとお分かりいただけたでしょうか?

子どもたちを取り巻く環境はこれからも変わっていきます。

勉強する習慣を身につけ、勉強する体力をつけることが非常に大切です。

その一歩として家庭の役割は非常に大きいのです。

難しい勉強を見てあげなくてもいいので、まずは今は何に興味があるのかを見極めること。

難しい勉強こそ学校の先生や、塾講師にお願いしたらいいのです。

個人的には子どもの趣味や、今ハマっているものなどを面談で聞けるとまた指導もしやすくなります。

まず勉強をしないお子さんを嘆くのではなく、まずは学習する習慣を身につけることから始めませんか?

そしてそのスタートラインはご家庭での会話にあります。

お子さんと会話する時間をしっかりと設けてあげて、子どもの周囲の学校の先生なり塾の先生なりと共有しましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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