北海道の公立高校入試を完全解説。受験生になってからでは手遅れの北海道の公立入試。

教育

こんにちは komattty です。

今日は北海道の公立高校入試のお話をします。

北海道はまだまだ公立が強く、公立高校を第一希望にしている方も多いと思います。

ただ北海道の場合、部活を引退した中学3年生からがんばろうと思っても、間に合わないことが多いのです。

ではなぜ、間に合わないことが多いのか、それを解説していきます。

北海道公立高校入試の仕組み

北海道の入試は2022年度からいろいろと前年までとは異なります。

まず各科目60点満点の300点満点から、各科目100点満点の500点満点になります。

また試験時間も45分から50分に変更になり、問題も思考力が問われる問題になります。

具体的にどのような問題になるのか、という点はまだハッキリしません。

ただ例年よりも難化することは間違いないのかな?と思っています。

ここでポイントになるのは、受験当日の得点だけで合否が決まるわけではありません。

入試当日の得点と内申点の合算で合否が決まります。

ということは、内申点が高ければ高いほど有利になります。

北海道での公立高校入試の場合、この内申点が大きなポイントになります。

2021年度までは入試の得点が300点満点だったのに対し、内申点が315点満点だったので、入試当日の得点より内申点のほうが比重が大きいものでした。

入試の得点より内申点の方が大事だったの?

2022年度からは入試の得点が500点満点になり内申点は315点満点のまま変更はないので、比重は少し小さくなりましたが、まだまだ内申点は重要だということに変わりはありません。

そしてこの内申点がかなりの曲者になります。

北海道の内申点の仕組み

北海道で公立入試する場合、内申点が非常に大きい役割を担うのがお分かりいただけたと思います。

そこでこの内申点を詳しく見てみましょう。

まず内申点は学校から出される5段階の数字を使用します。

北海道の大きな特徴としては、1年生から3年生までの9科目すべてを使うことです。

具体的な内申点の計算はこちら。

1年生の3学期の9科目×2

2年生の3学期の9科目×2

3年生の3学期の9科目×3

この合計が315点満点になり、それが入試で使われます。

またこの315点満点を20点刻みでランクがつけられます。

315点から296点までがAランク。

295点から276点までがBランク。

275点から256点までがCランク・・・といった具合です。

これだけ見ると3学期だけ頑張れば良さそうですが、3学期は1年間の平均になりますので、結局1年生の1学期からすべての科目を頑張らなければなりません

もう少し具体例を見てみましょう。

1年生の時にオール3だった場合

3×9科目=合計27×2=54ポイント

2年生の時にオール4だった場合

4×9科目=合計36×2=72ポイント

3年生の時にオール5だった場合

5×9科目=合計45×2=135ポイント

3年間の合計は54+72+135=261ポイントでCランク

上の例でみても分かるように、3年生になって9科目オール5をとったとしても、中1・中2である程度稼がなければ、最高でもCランクまでしかなりません。

これはCランクの高校しか受けれないわかではありません。

ただ内申点はあればあるだけ有利なため、もしBランク280点の子と同じ志望校を受けるとしたら、内申点の差の19点がすでに負けていることになります。

ということはそのBランクの子より、当日点を20点多くとらなければいけないのです。

さらに大変なことは、札幌の上位校はほとんどがAランクとBランクが占めています。

札幌の場合上位校でない中堅校も、Dランクくらいまでだと思ってください。

とはいえ、内申点がなくてもすべての高校ではないですが、当日点のみで入れる枠も少なからずあります

ただもし入試本番の問題の難易度が高くなく、みんながとれてしまえば難しいですし、自分の苦手単元が多かったりするとそれも不利になります。

安定して、気持ちの面でも楽な受験をするためには、内申点は欠かせないのです。

内申点は1点でも多い方がいいのよ。

内申点のしくみ

内申点をいかにとるか、これは北海道の中学生の至上命題になってます。

内申点をとるために、学校の定期テストは当然大事

ただ他にも必要なポイントがあります。

①提出物 :プリントの順番が違うだけで減点した先生も

②授業態度:発表した回数をすべてチェックする先生も

③丁寧さ :ノートやプリントの字が汚いと減点する先生も

過敏に意識して先生に媚を売るようなことはしなくていいですが、まずは中学校生活がいかに入試に直結しているか、それを日々感じてほしいのです。

これから受験を控えている方も、来年度中学に入学される方、現在中学校で頑張っている方、状況は様々だと思います。

将来自分が行きたい高校が出たときに、内申点が足りなくて諦めなければならなくなった、とならないように頑張ってください。

また北海道の場合、部活動で生徒会活動をしていた、英検を取った、などでは入試に有利になることはほぼありません。

純粋に内申点と当日点の2つで決まります。

なので中学校に入学してからの生活が大事になってきます。

まとめ

いかがでしたか?

中1の成績、しかも9科目全てを使うシステムは全国的にも多くありません。

それは同時に後からの挽回がむずかくなることを意味しています。

親御さんにはかなりのプレッシャーだと思いますが、まずは1年生の1学期をしっかり乗り切れるようにフォローしてあげてほしいです。

まずは1回内申点がつくと、ランクを計算で出せるようになりますし、具体的な目標が立てやすいと思います。

勉強面だけでなく何かご不明な点やご心配などがあれば、相談に乗ります!

ともにがんばりましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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