現役塾講師が実践している暗記科目の最強の勉強法とは?

勉強法

こんにちは komatty です。

今ブログを書いているのが1月末、共通一次試験も終わり高校入試も各都道府県で始まっていますね。

受験となるといかに合計点と各科目で何点を取るのか・・・というのが至上命題です。

そこで今日は暗記科目の勉強法について説明します。

人間の記憶とは

せっかく勉強したのに忘れてしまうということはありませんか?

前の日に猛勉強したのにテスト当日にうまくできずに、「公式覚えたのにー」とか「丸暗記したのにー」と嘆いたことはありませんか?

朝まで勉強したのに、本番にど忘れしちゃった。

せっかく必死に覚えたのに、大事な時に忘れてしまってはショックが大きいですよね。

ではなぜ人は忘れてしまうのでしょうか。

それについて研究したドイツ人がいます。

彼の名はヘルマン・エビングハウスという人です。

I’m ヘルマン・エビングハウス.

彼はいかに覚えていられるかという研究よりは、人はいかに忘れる動物かを研究していました。

彼の研究によると、人間の忘れ具合がしっかりと数値として現れています。

彼の研究では人間は学習後20分で42%忘れてしまうと言います。

また1時間後には56%1日後には74%1週間後には77%忘れてしまうという研究があります。

ここでのポイントは、1日後でも1週間後でもそこまで差がないということです。

教えている塾講師の立場としては切ないが・・・。

科学的にも人間はある情報をインプットすると、他の情報をアウトプットしてしまい、すぐに忘れてしまうという性質があります。

なので暗記科目を勉強してインプットしても、20分後には忘れてしまうことが多いのです。

忘れないためにどうするか。

せっかくの勉強を絶対に忘れたくない!

そう思っても人間は忘れてしまう生き物なので、インプットした情報を覚えたままでいるというのは不可能なのです。

人間の脳は精神のバランスを取るために、敢えて忘れるという機能を持っています。

んじゃどうすれば覚えられるんだよ!

こんな怒りの方もいらっしゃるでしょう。

大切なことは情報を定着させることです。

そこでまた新たな研究者の登場です。

カナダのウォータール大学の研究の結果です。

研究結果によると情報をインプットした24時間以内に10分程度でいいので復習をすることでインプットした情報を思い出し、記憶が100%戻ることがわかっています。

そしてさらに1週間後、5分程度の復習でもしても記憶が100%戻る研究結果が報告されています。

これは1ヶ月経ってからの記憶でも同じで、5分程度の復習で情報を忘れにくくなるのです。

つまり情報を忘れないようにするためには、勉強したことを少しの時間でもいいので復習することで忘れにくくなるのです。

暗記科目を勉強するおすすめのタイミング。

脳は新しくインプットした情報を忘れてしまいがちなのですが、勉強するのにいい時間帯があります。

 就寝前。

これが一番王道ですね。

新しくインプットした情報が忘れないうちに就寝して、脳に覚えさせるということです。

ん?寝て起きたら忘れちゃってるよ?

こんな方もいるかもしれませんね。

ただこれも科学的に立証されています。

ドイツのリューベック大学が、インプットしたことを忘れないためには、覚えた後にすぐ寝るのが良いとの研究結果を出しています。

研究内容には、覚えた情報はまず海馬というところに蓄えられます。

ただこの段階では記憶に定着していません。

蓄えられた情報が脳の大脳新皮質へ移動することで、長い間残る記憶となります。

この一連の流れが一番スムーズに行われるのが、就寝前ということです。

ここで注意点!

せっかく勉強してインプットしたもののその後テレビやスマホから情報を入れてしまうと、その記憶が勉強内容を上書きしてしまいます。

テスト前、入試前、発表前など絶対に覚えないといけないものがあるときは、覚えてすぐ寝るようにしましょう。

② 早朝

次におすすめのタイミングとしては早朝がいいですね。

その理由は2つ。

寝る前に覚えた内容も完璧ではありません。

その忘れた内容を思い出すために、少しの時間を復習に当てることで記憶が戻りやすくなります。

覚える→忘れる→復習する このスパンが短ければ短いほど、脳に定着するのです。

さっき言ってた復習のことだね。

そしてもう1つ、早朝は脳の活動が活発に行われるからです。

寝ている時に皆さんは夢を見ますよね?

あれは脳が今までの情報を整理し、必要なものと不必要なものを整理している作業なのです。

そして早朝の脳は頭の中が整理されているので、1日の中でも一番冴えている時間帯なのです。

③ 夕飯前の空腹時

これは意外かもしれませんね。

これもイギリスのスウォンジー大学の研究結果に基づいています。

研究結果によると人間は空腹時にグレリンというホルモンを分泌します。

このグレリンは記憶機能を高める効果があると発表されているのです。

じゃぁ今が記憶できる時間かな・・・。

そんな空腹状態で最も効果的に勉強できる時間帯が夕食前

朝食前、特に早朝は記憶するにはいい時間帯。

ただ基本的に朝って時間ないですよね?

また昼食前は学生さんなら授業中だし、社会人の方ならゆっくり時間も取れないと思います。

だからこそ夕食前が一番いいのです。

絶対にやってはいけない勉強法。

さて、人の記憶がわかってきたところで絶対にやってはいけない勉強方法を考えてみましょう。

何度も出ているように人はインプットしても忘れていきます。

そしてこまめに復習しないとどんどんと忘れていきます。

そう!やってはいけない勉強法は1日に長時間1つの科目を集中して勉強することです。

やっていた自分のばかやろー。

月曜日は英語、火曜日は社会、水曜日は理科、木曜日は数学・・・などと決めるとどうなるかわかりますね?

せっかく月曜日に英語を勉強しても、その後何も復習をしなければその日覚えていたことなんてほぼ忘れてしまいます。

なので毎日ちょっとした時間でいいので、毎日どの科目も勉強する方がいいのです。

まとめ。

いかがでしたか?

人間はインプットした直後が一番忘れやすいので、短い時間でもいいのでこまめに復習をすることで脳に定着しやすくなります。

また学習するなら就寝前、情報がスムーズに脳に移行する時間帯、早朝の脳が一番整理されている時間帯、また夕食前の記憶ホルモンが分泌されている時間帯に行いましょう。

ただどの時間帯に学習しても、脳は忘れるという機能を持っています。

そうでないと精神の安定が図れないみたいです。

結局は学習したことをこまめに復習するに限る!

やっぱり昔から言われている復習というのは理にかなっているのです。

昔の人はやっぱりすごい。

人に与えられた時間は無限ではありません。

限られた時間で有効的に勉強し、それで結果が出れば自信も持てる。

意欲が出ればさらに頑張れる。

勉強のやり方を変えることで、少しでも勉強に対して意欲的になり、自信を持てるようになると完璧です。

これからも勉強について有益な情報をお伝えしたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ありがとうございます。

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